2016ほたる探検紀行

みらいもりやま21

2016年04月30日 11:30

愛称「守山ほたるバル」もとうとう7回目。
ここ数年、平日開催になっていましたが、今年は「ルシオールアートキッズフェスティバル」に合わせて、5月22日日曜日に開催です。



前売チケットをお買い上げになれない方も
当日、前売価格でディスカバリ―チケットをGET!
チケット予約フォーム


ほたる探検紀行とは、2009年秋、兵庫県伊丹市で西日本で初めて開催(伊丹まちなかバル)され、現在全国でブームになっている「バル」というイベントをモデルに、守山市で2010年6月に初開催、今年で7回目です。(秋冬に開催のもりやまバルを含めると13回目)※残念ながらもりやまバルは今年は不開催の予定。

テーマは「ほたるとともにキラリと輝く素敵なお店を探して歩こう!」
参加者には、予め4枚綴りのディスカバリーチケットを購入いただきます。
マップ掲載店にて、チケットを渡すと、通常では味わえない、サービス、商品が提供されます。
一人で4軒回るもよし、家族・友人4人で1軒訪れるもよし、使い方はあなた次第です。
是非この機会に、今までに行ったことのないお店に足をお運びください。

店主たちがお客様をもてなすために趣向を凝らしたメニューをご堪能いただけます。
チケットは、守山市駅前総合案内所、あまが池プラザ、守山商工会議所、及び一部の参加店(みらいもりやま21にお問い合わせください)にて販売中です。
<チケット1冊(4枚)前売2,400円、当日2,800円>

当日メニュー一覧


「やっとかよ」って自分でも思いますが、7年目にして初めて、GW前にパンフレット完成、告知を開始できました。
いつもギリギリで開催の2週間前がやっとだったんです。これには複数の原因があるのですが、数年前からの課題を今回ようやく解決できました。来年からも遅くてもこのくらいのスケジュールを守っていきたいものです。

7年間ずっとこの事業を担当させていただいて、振り返ると色々と反省点が見えてきます。

これからバルやるって地域とか、まち会社のフレッシュな方のためにも少しここに記しておきます。
最近、まち会社の仕事のバイブルとして、このブログを覗いてくださる方も多いようなので。
誤解を恐れず、また言葉を選ばず書くので、怒られるかもしれません。


バルに限らずなんですが、私がまちづくりにおけるソフト事業で、まず第一の失敗は、借りを作ったことだと思います。
自分では貸しを作っているつもりが、借りを作っていた。
どういうことか?というと、これらソフト事業は誰のために、何のためにやるのか?ということ。

市民のためにやるのでもないんです、実は。
もちろん公務員や商工会議所職員のためにやるもんでもない。
これを誤解してしまっている商店主の多いこと多いこと。
年中行事がその最もたるものなわけですが・・・・。

例えば夏まつり。かつては儲けまくっていた商店街は、夏まつりのときくらい、市民さんに還元しようじゃないか?と儲け度外視で、身銭を切って市民が喜ぶイベントを汗をかいてやっていたという時代もありました。
ところが今はどうでしょう。夏まつりのときにしか商店街に来ません。という市民ばかりですよ。
市民への還元はイ○ンさんにやってもらえばいいじゃないですか。
残念ながら中心市街地内にあって、かつては商店街とがっちり手を携えていた平○堂さんも数年前に駐車場をタイ○ズに委託してしまって、夏まつりの日には無料開放されていた駐車場も有料化と世知辛い時代になってしまいました。
平○堂さんが悪いんじゃない、こんな世の中が悪いんだ。いわんや個人商店をや、なのです。

話が少しそれましたが、要はまちづくりする前に商店が潰れちゃ元も子もないわけです。
市民に喜んでもらう、その原資がかつては潤いまくっていた商店から出ていたわけです。
でそれがだせなくなったから、税金で補う?私は甚だ疑問に思います。
市民の中には、夏まつりを良しをする人と、「うるさい、やめてくれ」という人も相当数いるのです。
(私は元来、後者なのでそのお気持ちがよくわかります)
ならば受益者負担という言葉があるように、イベントを楽しむ人にその費用を負担していただき、またイベントを開催する側の商店にもメリットがあるようにしようというのが「バル」などソフト事業の考え方なのです。
古いですが「WINWIN」もっと古く言えば滋賀県得意の「三方よし」ということ。

7年前からこういう理屈を身に着けていればよかったのですが、
(実際は現場でやる前から、こんなことガタガタいうやつは嫌われますがw)
まちづくりの「ま」の字も知らない私は、まずバルを開催するということを第一義においてしまったわけです。

そもそもバルは市民の為でなく、商店主の為に行うもの。
新規顧客を増やし、リピーターに繋げ、店の売上げを上げる。
結果、お客様も喜び(お客様はシビアですから店がちゃんとしなきゃ来ません。ただの安売りじゃダメ)、地域活性化に寄与できる。という順番。
これ岡崎の松井さんの「まちゼミ」理論なのですが、汎用性あります。

ってこんな理屈こねられるような経験も知識もなかった私は、7年前、まず商店主たちに挨拶して回る中で、
「話聞いてもらうの大変だなぁ」
と次元の違う悩みを抱えていたのです。
「でも店でお金使うと、みんな話聞いてくれるぞ!」
と当たり前のことに気づき、その後の私の経済活動に大きな影を落とすほどの浪費をしてしまったわけです。

結果、1年目から76軒の参加店を集め、石上って凄い奴だな~と売名行為には成功したのです。
そうです、今思えば、これは私自身の売名行為という自己満足に過ぎなかったなと痛感するわけです。
反省すべきは、趣旨をしっかり伝えないまま、功を急いで走ってしまったこと。
開き直るは、そうはいっても趣旨なんか伝えきれないよ、商売人さんの方でそこは汲んでよ。

私は店の売上に繋がる事業を企画し、参加してもらうことが店のメリット、すなわち「貸しを作っている」つもりでした。
ところが(いつも金使ってくれる石上の頼みだし、仕方ない。面倒だけど地域貢献だと思って参加してやるか)と考えている店主さんが多く、知らぬ間に「借りを作っていた」のです。

結果、これが悲劇を招きます。
「石上、最近、全然うちにのみにこねーじゃないか!毎晩飲み歩いるくせに。せっかく協力してやったのに、なんなんだよ、てめーは!」
という店主さんがチラホラ現れます。(ここまで罵られてはないですが、近いことあったんで)

あの~僕、決してお給料が多いといえない中(当時、守山市役所の平均給与の1/3以下)、自腹で通ってたんですけど。
人生で一度もあなたの店に足を踏み入れない守山市民の方が圧倒的に多いのに、少なからず通った僕をなぜ敵扱い?
しかも毎晩飲み歩いても、あなたの店に行けるのは3か月に1回、顔をださなきゃいけない店が100軒はありますから。

って当時腹立ったんですが、これも間違いでそもそもの僕のアプローチが悪かったということなんですよね。
もちろん、その逆に親交を結べたり、今も一生懸命応援してくださる店主さんの方が多いので、一概に自分のやり方が間違っていたとは思いませんが、これから同じようなことに取り組む方はぜひご参考に。
自分ではそう思いませんでしたが、結果的に借り(商店主さんが石上に貸しを作ったと思えばそれが事実となる)を作ってしまったことが失敗。
まちづくり会社プロパーの仕事って、ひたすら貸しを作りまくることなのかなって、近頃思っています。
もちろん、死ぬまでにこの貸しはしっかり倍返しで返してもらいますよ・・・。

今日はこの辺で。

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