卑弥呼プロジェクト始動

みらいもりやま21

2011年04月07日 14:26

商工会議所青年部という団体があります。
その名の通り、商工会議所会員の中で、青年(?)にあたる45歳以下のメンバーによって構成される団体です。
(※地域によっては、51歳以下というところもあります。)
YEG(Young Enterpreneurs Group)ともいいます。
直訳で若き企業家集団


商工会議所が存在していても、まちによって青年部があったりなかったりします。
ちなみに和歌山県田辺市のうめぇバル実行委員長であり、あがらたなべぇ調査隊副隊長の北田さんは2008年度田辺YEG会長(その一年前はいるかプロジェクトの田上さんが会長)ですし、愛知県岡崎市の松井さんもYEGに所属しておられます。


守山YEGの近年の活動は特に盛んです。
昨年、年間入会者数の日本記録を樹立されたほどで(参照⇒YEGギネス)、現在会員数113名を数える大所帯です。


数は力なりともいいますが、船頭多くして船山に登るともいいます。

そもそも私のようなサラリーマンと違い、経営者になる方は、一国一城の主という意識を持っておられます(いい意味でも悪い意味でも)。
基本的に自分の好きにやりたい、制限されたくない、群れたくないという方が多いんです(もちろん、そうでない方もたくさんいらっしゃいますが)。

ということで、経営者集団というのは非常にまとまりにくいんです。
何かをやるときにコンセンサス(合意形成)を得るのが極めて難しい。


だから、どこのまちでも既存組織で新しいイベントを起こすというよりは、イベントの為に新しい組織を立ち上げるというカタチをとっておられることが多い気がします。

昨年、守山においても
・100円商店街実行委員会
・もりやまバル実行委員会
・GTR実行委員会

などが立ち上がりました。
「やりたい人がやりたいことをやる」というカタチです。


でも、既存の力ある組織と協力して何か事業が実現できたら、それはまた凄い力を生みだします。
現に昨年、守山青年会議所からのお声かけで参画させていただいた「JCもりやま塾」という事業は、素晴らしいものでした。



今年度、守山YEGが取組まれるテーマの一つとして「卑弥呼(邪馬台国近江説)」があります。

このブログにおいても、左欄外にある人気ランキングで堂々第1位の記事
「邪馬台国は守山市にあった!?」
という説をもっと盛り上げ認知してもらい、守山のまちおこしに繋げていこうというものです。
これについて弊社に「協力してほしい」とお声かけをいただきました。


100名を超えるメンバーがいれば、このテーマについて、もちろん反対もあるでしょう。
「なんで卑弥呼なの?」と。
まぁ、かくいう私もどこまで認知されるのか、不安ではあります。


しかし重要なのは、今後この一連の動きは、守山にとってまちづくりの手段の一つになるということだと私は思います。

我々(みらいもりやま)の目的は、
「住みよく愛すべき郷土守山をつくること」
そして、何よりそれを我々自身が先頭に立ってやるのではなく、
「それを担う地元の方々を見つけ出し、お手伝いすること」
だと考えています。


『地域社会の健全な発展を図る商工会議所活動の一翼を担い
次代への先導者としての責任を自覚し
地域の経済的発展の支えとなり
新しい文化的創造をもって
豊かで住みよい郷土づくりに貢献する』

と、日本商工会議所青年部綱領にあります。

私がもしYEGの皆さんの立場なら、入会のきっかけは
「商売に繋がればいいなぁ」
程度のものだと思います。
実際、この綱領のような思想をお持ちの方は、ほんの一握りでしょう。


岡崎まちゼミの会世話人代表、松井さんはこう言っています。
「各商店にとって、このゼミに参加する動機が、たとえ、自店の売上アップのみという利己的なものであっても、結果、事業を通してそれが商店街の活性化、まちづくりに繋がり、公共の奉仕に寄与する喜びに進化していくのだ。」
これは「まちゼミ」についてのコメントですが、YEGに関しても同じことだと思います。


2年間活動してみて「地域のスター(まちづくりの担い手)づくり」は、喫緊の課題であると同時に、狙ってできることだと確信しています。
「我々(まちづくり会社)は黒子です」といいながら、昨年は目立ちすぎました。
おかげで、(いい意味で)引っ込みがつかなくなってしまいました。
次はどうするの?何やるの?と皆さまの期待がひしひしと伝わってきます。

今年度は是非、守山YEGの皆さんに主役となっていただきたいと考えています。


昨日、今年度の守山YEG会長を始めとする、卑弥呼プロジェクトの中心メンバーとじっくり話をしました。
そして先ほど、YEG役員会に参加させてもらいました。



平日の11時半からという時間帯にも関わらず、会社経営者である約30名が集合され、真剣に討議されていることに心底驚きました。

今年の私のテーマは、どれだけ多くの「アツい人」たちを巻き込めるか。
これまで、「まちの中に埋もれたアツい人」たちを探し出すことばかりに気をとられていましたが、ここに「アツい人」たちが、既にたくさんいらっしゃることに気付きました。



これから、新たなる地域ブランドの創出を仕掛けられるYEGの皆さんに、是非知ってもらいたい成功事例があります。
京都府向日市の「激辛商店街」
設立たった一ヶ月で、新聞テレビに引っ張りだこ。そして、私の憧れでもあるYahoo!のトップページにも掲載された、新ブランド創出の大成功事例です。

仕掛け人は、皆さんと同じ若き経営者、磯野勝さん。
地元、商工会青年部での活動等を通して
「どうすれば、地元にお金が落ちるのか」
に悩み、「激辛商店街」でまちおこし(知名度アップ、来街者増加)と、地元の経済活性化両立を成し遂げられました。

彼のブログ(京都激辛商店街 事務長ブログ)を見れば、激辛商店街の成功は偶然でも幸運でもなく、成るべくして成ったのだということがよくわかります

そもそも「向日市」と「激辛」というキーワードを結び付ける根拠は極めて希薄です。
「なんで激辛なの?」という非難、批判はいまだに絶えないそうです。

・まだ誰(どこ)もやっていないこと
・インパクトがあり、わかりやすいこと
・元気(活気)をイメージさせること
・万人受けするわけではないが、確実にファンがいること
このような条件全てを兼ね備える、キーワード「激辛」を取り上げたのです。

そして彼は誰もやっていないことも、誰もがやっていることもやりました。


「マスコミ関係者の性格、癖(どういったことを取り上げやすいか)をつかむこと。」

1.こんな小さなまちのシャッター商店街が、アイデア(お金じゃなくて汗と知恵)を出して頑張っているということ
2.どれだけその地域で話題になっているのかということ

1・・・面積的に西日本一小さな「市」であり、かなり衰退しているという事実
2・・・マスコミ関係者もインターネットで検索する。「向日市 激辛」というキーワードで、たくさんのブログ記事がヒットするという事実。
⇒ブログ記事にしてもらえるよう工夫しなければならない。
⇒カラッキーというオリジナルキャラをつくり、着ぐるみをつくり、ありとあらゆるところで露出。そのために
・パフォーマンス
・認定証発行
・割引セール
・ホームページ
・携帯サイト
・激辛ソング
・激辛イベント
・プロモーションビデオ
・顔出しパネル
・・・何でも。
そして地元自治体、Jリーグ、BJリーグ、タクシー会社、果ては近畿ペプシまで巻き込んで、協力を得る。

彼は言っています。
「とりあえず、やる、動く。それによって何かが変わる、そして何かがわかる。そして新たな展望が開かれた。」


まちづくりに成功しているという地域の共通点。
それは若者(団塊jr.世代以下)が中心となって活動していること!
これにつきます。

待ってろよ~、伊丹、田辺。
守山は凄いことになるぞぉ。

頑張れ、守山YEG!
目指せ、YEG大賞!


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