DRAEMON(寅"衛門)オーナー赤塚元気さんの講演

みらいもりやま21

2014年04月03日 14:41

先日、家族ぐるみでお付き合いさせていただいている、
菜でしこの細川オーナーにお誘いいただいて、講演会にいってまいりました。

DRAEMON 寅"衛門・・・
いずれもドラエモンと読みます。
愛知県一宮市にて破竹の勢いで出店し、満を持して、東京(渋谷道玄坂)進出を果たし、
昨年、居酒屋甲子園にて1392店舗の頂点に立った居酒屋です。
居酒屋甲子園についてはご存知ない方も多いかもしれませんが、ネットを叩けば出てきます。
例のN●Kが偏向報道をしたため、やたらとイメージが悪く捉える向きも多いのですが、私自身は超肯定派です。
和●とかモンテ○ーザグループの影響で、やたらにブラック視されている居酒屋(飲食)業界ですが、
手に職を持たない、または学歴のない我々のような一般市民にとって、間違いなく夢のある世界なのです。
確かに日本という国は、生まれた場所や家柄、金のあるなしに関わらず、努力さえすれば、最高学府に入れる可能性がある国です。
しかし、一方で未成年のときに努力を怠ったり、やるべきことをやらなかったり、ドロップアウトした人たちは、それを取り返すのが業界によっては厳しい国でもあります。
そんな中若い頃はやんちゃしていた人が、お店を持つという夢をもって一念発起、修業して今や複数店舗のオーナーという成功体験はたくさん耳にするのです。

それに憧れる若者をブラック企業に騙されてかわいそうだとかいう権利は誰にもないと私は思います。
本気で従業員と一緒に夢を追いかけ、実現しようという飲食オーナーはたくさんいます。

そんな一人、ドラエモンオーナー赤塚元気さんの話、心に響きました。

会場は草津駅前のまちづくりセンター会議室。
ド平日の真昼間、しかも有料(1000円)にも関わらず、立ち見が出るほどの超満員。
なんか勿体ない気がしました。
飲食業に関わる若人たちが、熱心にメモを取りながら聞き入ってました。
そう、会議に出ない、無気力だなんて嘘です。
彼らは自身に役立つと思えば、時間をつくって出てくるのです。
手前味噌にはなりますが、との前置きで紹介された自身のお店の売上。
1年半前のオープン当時、28坪48席で月商1000万円
だったのが、現在はなんと1800万円。
一日平均4回転の日商60万円。
いくら東京とはいえ、昼間のみ営業で、月間売上/坪=60万円というのは驚異としかいいようがありません。

そんな驚異の繁盛店の経営者、赤塚元気さんのお話の内容についていくつか取り上げたいと思います。

日本一「ありがとう」をいう居酒屋
最大の顧客満足度を得るためには従業員満足度を極限まで高めるという信念のもと、
お客様にはもちろん、従業員同士での挨拶を日本一と自称できるほどしているとのこと。
これはぜひ一度、渋谷道玄坂の実店舗で確認してみたい事項です。
プラスのストロークといわれる、感謝・褒める・励ます・愛、
これらにより、店内がとても明るくなる、雰囲気がよくなる、
まさに彼らの目指す他の店と違う繁盛店の「空気感」が生まれるというのはよく理解できます。


今の世代のキーワード
漫画の流行を例に挙げておられました。
かつては・・・
明日のジョー、巨人の星、がんばれ元気、アタックNo.1
いわゆるスポ根時代。
キーワードは、師匠→弟子(押さえつけてでも育てることが美)、ハングリー精神、忍耐、根性、義理人情。

今の子らはワンピースに代表される、ジャンプ世代。
キーワードは、ちょっとアホなリーダー、仲間、夢、挑戦

確かに同じ世代が読むはずの漫画も、少し時代が違うとこれほど変わるものかと、
彼の話を聞いて目から鱗の気分でした。
いつの時代も子どもたちは漫画を読んで、血沸き肉踊り、ワクワクドキドキしていることに違いはないのです。
でもこれだけ、キーワードが変われば、旧の世代が今の世代を理解できないのも頷けるものです。
彼はこれを理解すれば、今の若い人たちだって、一生懸命頑張ってくれると説いていました。


細かい気配り
iPhoneの顔認証機能でお客様情報の管理
下心プレゼントと称する、髪留め、メガネ拭き、入浴剤など。
寒い日にコートを預かってもらったお客様が帰っている途中にポケットに入れられたホッカイロに驚くとか。
う~ん、硬軟使い分けているというか、アナログデジタル両刀でもあるし、できることは何でも取り入れるという精神なのでしょう。

たくさん参考になりましたが、一番はやはり、赤塚元気さんその人の人柄。
ほんとに親しみやすいというか、また会いたいな、話を聞きたいなと思わせる魅力に溢れた人でした。


その僅か3日後に開催された湖南四市のあきんど連絡会。

冒頭で紹介した、なでしこオーナーの細川雄也さん。
彼もまた、赤塚さんに負けず劣らず、素晴らしい魅力の持ち主です。
隣町ではありますが、近江バルnadeshico。まだ訪れたことのない方はぜひ!



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