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2012年09月09日

横浜家系らーめん 秀吉家

かつてラーメン不毛の地と呼ばれた滋賀県・・・
しかし、その滋賀県で近年、県内出身の店主らでつくる「滋賀拉麺(らーめん)維新会」などの活躍もあり、ラーメン店が急激に活気づいてきているのです。
その中でも台風の目となりそうなのが、ここ守山。
ここ最近、守山にたて続けにラーメン店がオープンしているのです。

滋賀で急速拡大中、まぼちゅーこと魚介系「幻の中華そば 加藤屋守山店」が7月24日にオープン(下之郷 ちゃんこ北野の隣)したのを皮切りに

昨年のイケ麺バトルでグランプリの栄誉を勝ち取った本格博多とんこつのあの店が、八代の『寅ちゃん』跡に「博多ラーメン九州雄 守山店」を8月30日オープン(新中山道沿い)。
(九州雄本店については→2011年3月29日の記事

とことんこつがたまらない・・風火なかまるグループの「豚人なかまる 守山店」を9月2日オープン(取付道路沿い水保町)。※ぶたんちゅとよみます。使用例:海人(うみんちゅ) 淡海人(あみんちゅ) 螢人(ほたるんちゅ)by鉄人工房マツヤ

ちなみに同じ商圏内に、野洲のあのgo-en(ごえん)横に、「くらお野洲店」が8月2日、
逆に新中山道をずっと西に行った先に最近できた栗東のコメダ珈琲向かいに「横浜ラーメン 山村家」が5月5日にオープンしちゃっているのです。

とにもかくにも、この不況下、しかもくそ暑い中、
「何がラーメンだよ」
と思われる方も多いでしょうが、ニーズがあるから増えていくのです。
私のようなおっさんは、「早い安いうまい」はもちろんのこと、職人が命をかけてつくる、鉄火場的な雰囲気を味わいたいのです。かつての牛丼屋は、そういうモノでした。しかしいつからか、そのイメージは変わってしまい、ファミリーが訪れることのできる牛丼屋が主流になってしまいました。ファミリーのみならず、若いアベックがいちゃいちゃしている有様など目も当てられません。
若い女性が入るのに気が引ける時代は過ぎ、いつのまにかおっさん一人で牛丼屋に入るのに憚られる時代が来てしまったのです。
私どもおっさんは、安息の地を求めます。毎日行っても変に思われない、汚いカッコしてても変な目で見られない、でも美味しくて早くて安いものがいい。気取らなくていい。それが個人経営のラーメン店なのではないでしょうか。

と無駄口はこの辺にしておいて、本題。
真のラーメン好きから、「滋賀県にない」と嘆かれてきた
大勝軒二郎家系・・・
大勝軒二郎は食べたこともないし、説明が面倒なので、それぞれリンク先を読んで下さい。
とにかく関東では有名です。

ここで話題にしたいのは、家系。これは横浜発祥のラーメン。
滋賀に来る前に、神奈川に4年ほど住んでいた私は、3日と空けず、家系を堪能していたのです。
家系の前では、ステーキも高級魚も三大珍味すら、こどものおやつに過ぎない代物だったのです。
そんな私は、関西に戻ってきてから、この家系ラーメンを食べられないことによって、禁断症状が出るほどの危機的状況に陥りました。
一昨年、静岡を訪れた際も、家系が食べたいがために、わざわざ神奈川まで足を延ばしたほど。
(→2010年10月17日の記事参照 松壱家を訪れてます)

この悩みがとうとう今日(9月9日)、解決しました。
念願かなって、その家系ラーメン店がオープンしたのです。
しかも、なんとなんと歩いて行ける距離のところで。

「横浜家系らーめん 秀吉家」
横浜家系らーめん 秀吉家
「ひでよしや」ちゃいまっせ~、
「しゅうきちや」と読みます。
自分の名前か名字に「家」をつけて店名とするのが、家系の特徴なんですが、
(例・・・私がやると「石上家(いしがみや)」、つまり「うの家(うのや)」と読むと、家系ラーメン好きから見れば、うのさんがやっている家系ラーメン店)

私と同い年のオーナー吉原充志(あつし)さん曰く、「自分の名前でなく父親の名から取った」そう。



家系の店の基本は、食券制。
別に人件費をケチってるとか効率がどうとかじゃなく、家系といえば食券制なのです。
たまに食券制の店は、味気がなくてうんぬんおっしゃる人もいますが、家系はこれでいいんです!
横浜家系らーめん 秀吉家
オープン日はオール300円の大判振る舞いですが、普段はラーメン1杯650円。
これ家系としてはかなり良心的な設定です。
でプラスして、「全部のせ」とか「チャーシュー増し」とかをチョイスするのです。
私のおススメは、「のりほうれん草増したまごのせ」なのですが、そんなことより「家系」で大切なのはコレ。
横浜家系らーめん 秀吉家
味の濃いうすめ、脂の多い目少なめ、麺のゆで加減をチョイスできるんです。
これは家系の基本中の基本といえますが、「普通」とか言っちゃう人が多いので注意。
まぁ普通でも美味しいですが、私はどの家系のお店に行っても
「濃い目、多め、かため」とオーダーするようにしています。
基本的に「マックス」で通じるので、言ってみましょう。
店主様から「通だな」と警戒されてしまう危険もあるので注意しましょう。

横浜家系らーめん 秀吉家
店内はカウンター7席(だったと思う)とテーブル4名席が一つ。
1人でラーメンを味わうにはこのくらいの狭さ加減がちょうどいいんです。
ちなみに一番手前に写っている方は、ラーメン道を追求し過ぎた(ラーメンを食べすぎた)ために、その体を蝕まれた(糖尿病)にも関わらず、尚もまだ飽くなき追求を続ける、私が尊敬するお人です。


今回はまだプレオープン中ということで、「マックス」でなく「普通」ですが
横浜家系らーめん 秀吉家
これが「横浜家系ラーメン 秀吉家」(ひでよしや、ちゃうで、しゅうきちや)の至極の並ラーメン。
吉原店主曰く「僕の給料でません。」
でもお客さんに印象付けたいという、チャーシューのどでかさ。
そして関西のラーメンではあまり見かけないかもしれないこのほうれん草が家系のポイント。
ネギだけじゃダメなんです!
このほうれん草によって野菜を食べた気になれるんです!
「毎日ラーメンばっかで大丈夫かよ、俺!?」
という罪悪感が薄れていくんです。

横浜家系らーめん 秀吉家
そして何といっても、家系最大の特徴がこの極太麺。
初めて見る人にすれば「うどんかよ」って思わず突っ込みたくなるような太さかもしれませんが、これをかためにしてもらってガツガツ食べるのが最高なんです。
実は私、これに嵌まってから、博多とんこつに代表される細麺がどうしてもダメになってしまいました。


横浜家系らーめん 秀吉家
彼が店主吉原さん。
実家は能登川。以前は横浜に住んでいたそうです。
聞けばなんと、あの「六角家」で長い間、修業された身。
六角家といえばね、阪神ファンにすれば甲子園球場、AKBファンにすれば秋葉原、家系ファンにとって聖地といえるところ。
誤解があるとまずいので簡単に説明しますと、家系の元祖は1974年創業の「吉村家」。そこから暖簾分けや、別支流ができて今神奈川では「家系でなければラーメンでない」というくらいの隆盛を誇っているのです。
で、その元祖の吉村家が1986年に出した姉妹店が「本牧家」
そこの初代店長を務めた神藤隆さんが、1988年に独立して出したのが「六角家」なのです。
これは単純な暖簾分けではなく、いろいろと揉め事もあったようですが、
どちらも現在は行列店として超有名。
もちろん私も吉村家、六角家、神奈川時代にそれぞれ訪れました。
で、他にも多数、派生した家系を訪れる中で、私は六角家が一番と思ったのです。
(あくまで私の超個人的な感想です)
六角家は上に述べた鉄火場の雰囲気そのもので、ラーメン店に普通はある「れんげ」を置いてないんです。
ですから女・子どもが「すいませ~ん。れんげ下さ~い。」などとのたまおうものならば
「うちには置いてません!」とピシャリとやられてしまうのです。
スープは椀に口をつけて飲め・・・と。いいじゃないですか、男らしいじゃないですか。

当時同席していた女性はカンカンで、「どうしてもださねーのか!」と噛みついたら
「骨折しているとかなら考えなくもないですけどねー」なんて答えが返ってきて諦めたという実体験の印象が強烈です。
そんな六角家出身者がまさか歩ける距離にラーメン店をオープンしてくれるなんて・・・
本当にね、涙が出るほどうれしいですよ。
グッジョブYさん、ナイスリーシングYさん。

※秀吉家には「れんげ」置いてます。ご安心ください!


で、彼の凄さはそれだけじゃなかったんです。
横浜家系らーめん 秀吉家
店前に届いた、花輪。
「へ~吉原さんって、有名人と同姓同名の友達がいはるんですね~。またあんな目立つとこ置いちゃって狙ってるでしょ?」
「いやあれ、本上まなみさん本人からです」
「えっ??」
「親戚なんすよ、彼女。」
「えっ???」
「あっそういえば、今度食べに来てくれるっていってましたよ」
「え~っ!!!」
なんとなんと、ますます通う楽しみが増えたじゃないですか。
本上まなみさんと、同じカウンターで家系ラーメンが食べるかもしれない店。
全国探してもそうないですよ、なんて幸せなんだろう。
いつか遭遇できたら、ここで報告します。
(鉄火場うんぬん言ったこと、完全に飛んでますけど)



横浜家系らーめん 秀吉家
次から次へと有名人の名前が・・・。
思わず言いましたよ。
「タモリですか」
「テレフォンショッキングですか」と・・・。

吉原寛人騎手といえば、2006~2011年度と6年連続金沢リーディングジョッキー(最多勝ということ)、現在も記録更新中で、先日通算1400勝を挙げています。
しかも昨年WSJSに初出場し、見事いきなり準優勝を果たした今をときめく若手の有望株です。
※WSJSとはワールドスーパージョッキーズシリーズの略
日本全国から選抜されたトップクラスの騎手と世界のトップ騎手数名で、乗る馬をレースごとに変えながら、4レースポイント制で順位を決める、騎手にとっての世界一決定戦。

地方競馬所属なので、まだ知らない人も多いですが、アンカツ(安藤克己)や岩田康誠、ウチパク(内田博幸)の例を挙げるでもなく、将来、中央に転厩して大活躍される可能性が高いのではないでしょうか。

まぁ名字が一緒ということもあるので、
「へ~、吉原騎手も親戚ですか~?」
に対して
「えぇ、弟なんすわぁ」
「え~~っっ!!」
ということで、吉原騎手グッズもらっちゃいました。
横浜家系らーめん 秀吉家
直筆サイン入り
ありがとう、吉原さん。ほんまに嬉しいっす。
ちなみに吉原騎手のブログにも「秀吉家」のこと載ってます。


家系好きの私がここの味、保証します。
理屈抜き(これだけ書いといて理屈抜きも何もあったものじゃないですが)に是非一度、食べてみて下さい。

市長も既に食べに来たそうですが、他のラーメン屋さんも含めて、「守山ラーメン戦争」を盛り上げる工夫したいですね。イケ麺バトルに負けないような、ラーメンイベントを守山の店で仕掛けたいなと真剣に考え始めてます。

横浜家系らーめん 秀吉家
9月9日(オープン日)14時の様子
(Y氏提供←ちょっと車から降りて撮って下さいよ)

守山駅東側にあるフォーカス(パチンコ)の駐車場にローソンができているのですが、そこの真向かいになります。

住所 守山市勝部五丁目3-38
電話 077-583-2002
月~土 11:30~14:00 17:00~0:00
日祝   11:30~20:00
不定休



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Posted by みらいもりやま21 at 15:21│Comments(0)守山名店

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