2011年02月22日
タウンマネジメントのススメ(2月18日)
昨日は本当に久しぶりに社長がブログを更新してくださったのに、早々次の記事をアップしてしまうのは心苦しいのですが、次がつかえているので、更新しちゃいます、石上です。
先週の金曜日、東京の科学技術館(日本武道館のすぐ隣)で開催された、中小機構主催、
「平成22年度 街元気シンポジウム タウンマネジメントのススメ 事例から学ぶまちづくり」
に参加してきました。
登壇者がそうそうたる方々で、非常に勉強になったのですが、最近、講演が続きすぎていて、読者の皆様も読み疲れていると想像できますので、今回は、講演中に行った自身のつぶやきを追いながら、簡単にキーワードだけを紹介したいと思います。
1番目 内閣官房 地域活性化統合事務局 次長 黒岩理 氏
迫る、自分の順番に頭がいっぱいで、正直ちゃんとお話聞けませんでした。すいません。
ちなみに氏のお話の中で、中心市街地活性化基本計画の認定を受けているのは、現在103ヶ所。
数えてみるとそのうち、この2年で21ヶ所を訪れていました。このままいくと、中活マニアになれそうですw
2番目 柏市中心市街地活性化協議会 副会長 石戸新一郎 氏
途中からは、自分の出番に備え、舞台袖に回っていたので、同じくきちんと話は聞けていないのですが、お世話になっている全国商店街支援センター藤田とし子統括(前 柏インフォメーションセンター事務局長)のボスにあたる方ということで、お会いできて本当に良かったです。注意散漫な中、心に響いた言葉
「まちの中に必ずリーダーはいる!」
氏は、若者が活躍できる環境づくりこそ、大切なのだと主張されていました。
・・・そして、まちは動き出す。
3番目 私
一生懸命臨みましたが、準備不足と極度の緊張で、かなり反省点のある発表でした。
応援してくださった方々、本当にありがとうございました。
4番目 新津商工会議所 係長 近藤雄二 氏
空き店舗対策事業として導入された、「家賃スライド制」についてのお話でした。
家賃の実勢価格と、空き物件で募集されている家賃との大きな開きを是正するため生み出された制度です。
「物件を所有する大家が最小限必要な費用を『物件賃借料』として定めてテナントを募集し、その後は毎年の店子の営業利益に応じて、次年度の賃借料を増減させる」というものです。
また、家賃スライド制を導入した物件は、商工会議所、行政でバックアップし、積極的にテナント募集のPRを行うそうです。
非常に面白い取組みで、氏も、「新津ではまだまだ難しいが、他のまちで成功したら嬉しいので是非真似してください」とおっしゃっていました。守山でも実現の可能性を検討したい制度だと思います。
5番目 株式会社 大分まちなか倶楽部 タウンマネージャー 牧 昭一 氏
氏はさすが、民間(ケーブルテレビ会社)⇒商工会議所⇒まちづくり会社への出向という経歴をお持ちのタウンマネージャーだけあって、視点が凄いと感服いたしました。
氏が、商工会議所に入って衝撃を受けたのは、
「あまりにも商業データが少なく、どうやって開業支援等を行うのか」
ということ。
そして、ピンチをチャンスに変える発想
「圧倒的な質と量の情報を持つことで、まちづくり会社は、まちのコンサルティング会社に進化する!」
そう、ここにもまちづくり会社の収益源が眠っているのです。
確かに、まちづくり会社には、やり方次第で、豊富な生の情報が集まります。
それをうまく集約し、活用することで、まちを活性化することはもちろん、winwinの関係となるビジネスチャンスが生まれるのだということを再認識しました。
6番目 ふらのまちづくり株式会社 専務取締役 湯浅篤 氏
氏は、弊社取締役と全く同じで、自分の会社を持つ民間人です。
にも関わらず、ここ数年、無給で「自分の商売が傾くぐらい」まちづくり会社に傾注してこられました。
平成21年度に経済産業省の戦略補助金(補助率2分の1)を得て完成したばかりの、フラノマルシェは年度途中(253日経過、12月31日時点)にも関わらず、なんと41.8万人の集客を達成した、稀有の大成功事例となっています。(事業実施前の中心市街地への年間来訪者は8万人程度)
では、なぜこれだけの人を集める施設ができたのか・・・。
それはこの氏の言葉に集約されている気がします。
「大型駐車場の設置を主張するコンサルと喧嘩して、ど真ん中に大きな広場をつくった。車のために商業施設をつくるのではない。ゆったり滞留していただくことが大事。」
まさにこれぞホスピタリティ(おもてなしの心)。先日の堀先生のお話(⇒2010年2月3日の記事)ともピッタリ合致します。
この大型駐車場うんぬんの私のツイートに対して、柏原で出会った、サルトコラボレイティブの加藤氏(⇒2010年3月14日の記事)が「地元ではなくコンサルが言うとはね。末期だね世の中。」と、コメント付きRT(リツイート)をくれました。
加藤氏の主張
を読んだとき、目から鱗が落ちる思いがしました。
そうは思っていない、コンサル、まちづくり関係者の方も多いのでは?と、私は思いますがどうでしょう。
話が逸れました。
湯浅氏がテーマに掲げた
「ルーバンフラノ」
「『ルーバン』とは『ルーラル(田舎)』と『アーバン(都会)』を合わせた造語で、『都会の良さと、田園の魅力を併せ持つ、快適でこころやすらぐまち』の意味」
言葉は抜きとして、まさに守山にこそ、相応しいじゃないか・・・とひとりごちていました。
最後にもう一つだけ、氏の名言
「アクションしないから、フィクションになる。まちづくりからまち育てへ。今ある資源や人をどう生かすか、どう育てるかが大切。」
発表中の湯浅氏
最前列という特等席で観覧でき、その素晴らしい熱意と知恵をいただけた、最高のシンポジウムでした。
快く送り出してくださった、社長をはじめとするまちづくり会社の皆様、こんな若輩者をお招きいただいた中小機構及び関係者の皆様、そして何よりいつも応援してくださっている地元守山の皆様、その他、励ましのツイートを下さった全ての方々に感謝しております。本当にありがとうございました。
※会議の詳しい話、資料等、御所望の方はお気軽に石上まで。
先週の金曜日、東京の科学技術館(日本武道館のすぐ隣)で開催された、中小機構主催、
「平成22年度 街元気シンポジウム タウンマネジメントのススメ 事例から学ぶまちづくり」
に参加してきました。
登壇者がそうそうたる方々で、非常に勉強になったのですが、最近、講演が続きすぎていて、読者の皆様も読み疲れていると想像できますので、今回は、講演中に行った自身のつぶやきを追いながら、簡単にキーワードだけを紹介したいと思います。
1番目 内閣官房 地域活性化統合事務局 次長 黒岩理 氏
迫る、自分の順番に頭がいっぱいで、正直ちゃんとお話聞けませんでした。すいません。
ちなみに氏のお話の中で、中心市街地活性化基本計画の認定を受けているのは、現在103ヶ所。
数えてみるとそのうち、この2年で21ヶ所を訪れていました。このままいくと、中活マニアになれそうですw
2番目 柏市中心市街地活性化協議会 副会長 石戸新一郎 氏
途中からは、自分の出番に備え、舞台袖に回っていたので、同じくきちんと話は聞けていないのですが、お世話になっている全国商店街支援センター藤田とし子統括(前 柏インフォメーションセンター事務局長)のボスにあたる方ということで、お会いできて本当に良かったです。注意散漫な中、心に響いた言葉
「まちの中に必ずリーダーはいる!」
氏は、若者が活躍できる環境づくりこそ、大切なのだと主張されていました。
・・・そして、まちは動き出す。
3番目 私
一生懸命臨みましたが、準備不足と極度の緊張で、かなり反省点のある発表でした。
応援してくださった方々、本当にありがとうございました。
4番目 新津商工会議所 係長 近藤雄二 氏
空き店舗対策事業として導入された、「家賃スライド制」についてのお話でした。
家賃の実勢価格と、空き物件で募集されている家賃との大きな開きを是正するため生み出された制度です。
「物件を所有する大家が最小限必要な費用を『物件賃借料』として定めてテナントを募集し、その後は毎年の店子の営業利益に応じて、次年度の賃借料を増減させる」というものです。
また、家賃スライド制を導入した物件は、商工会議所、行政でバックアップし、積極的にテナント募集のPRを行うそうです。
非常に面白い取組みで、氏も、「新津ではまだまだ難しいが、他のまちで成功したら嬉しいので是非真似してください」とおっしゃっていました。守山でも実現の可能性を検討したい制度だと思います。
5番目 株式会社 大分まちなか倶楽部 タウンマネージャー 牧 昭一 氏
氏はさすが、民間(ケーブルテレビ会社)⇒商工会議所⇒まちづくり会社への出向という経歴をお持ちのタウンマネージャーだけあって、視点が凄いと感服いたしました。
氏が、商工会議所に入って衝撃を受けたのは、
「あまりにも商業データが少なく、どうやって開業支援等を行うのか」
ということ。
そして、ピンチをチャンスに変える発想
「圧倒的な質と量の情報を持つことで、まちづくり会社は、まちのコンサルティング会社に進化する!」
そう、ここにもまちづくり会社の収益源が眠っているのです。
確かに、まちづくり会社には、やり方次第で、豊富な生の情報が集まります。
それをうまく集約し、活用することで、まちを活性化することはもちろん、winwinの関係となるビジネスチャンスが生まれるのだということを再認識しました。
6番目 ふらのまちづくり株式会社 専務取締役 湯浅篤 氏
氏は、弊社取締役と全く同じで、自分の会社を持つ民間人です。
にも関わらず、ここ数年、無給で「自分の商売が傾くぐらい」まちづくり会社に傾注してこられました。
平成21年度に経済産業省の戦略補助金(補助率2分の1)を得て完成したばかりの、フラノマルシェは年度途中(253日経過、12月31日時点)にも関わらず、なんと41.8万人の集客を達成した、稀有の大成功事例となっています。(事業実施前の中心市街地への年間来訪者は8万人程度)
では、なぜこれだけの人を集める施設ができたのか・・・。
それはこの氏の言葉に集約されている気がします。
「大型駐車場の設置を主張するコンサルと喧嘩して、ど真ん中に大きな広場をつくった。車のために商業施設をつくるのではない。ゆったり滞留していただくことが大事。」
まさにこれぞホスピタリティ(おもてなしの心)。先日の堀先生のお話(⇒2010年2月3日の記事)ともピッタリ合致します。
この大型駐車場うんぬんの私のツイートに対して、柏原で出会った、サルトコラボレイティブの加藤氏(⇒2010年3月14日の記事)が「地元ではなくコンサルが言うとはね。末期だね世の中。」と、コメント付きRT(リツイート)をくれました。
加藤氏の主張
「駐車場をつくることに地域の大切な資源(お金や時間や空間やヒト)を優先的に使うなんていうことはせずに、駐車場が無くても来たくなるような魅力コンテンツを作るか、又はお客さんがまちに来てくれなくても地域経済にお金が回る仕組みをつくることが大切です。そのためにお金も時間も使ったほうが建設的だと思います。
衰退地で巨大な駐車場を作って成功したところは聞いたことがない。」<加藤寛之 都市計画課のお仕事とは?>より引用
を読んだとき、目から鱗が落ちる思いがしました。
そうは思っていない、コンサル、まちづくり関係者の方も多いのでは?と、私は思いますがどうでしょう。
話が逸れました。
湯浅氏がテーマに掲げた
「ルーバンフラノ」
「『ルーバン』とは『ルーラル(田舎)』と『アーバン(都会)』を合わせた造語で、『都会の良さと、田園の魅力を併せ持つ、快適でこころやすらぐまち』の意味」
言葉は抜きとして、まさに守山にこそ、相応しいじゃないか・・・とひとりごちていました。
最後にもう一つだけ、氏の名言
「アクションしないから、フィクションになる。まちづくりからまち育てへ。今ある資源や人をどう生かすか、どう育てるかが大切。」
発表中の湯浅氏
最前列という特等席で観覧でき、その素晴らしい熱意と知恵をいただけた、最高のシンポジウムでした。
快く送り出してくださった、社長をはじめとするまちづくり会社の皆様、こんな若輩者をお招きいただいた中小機構及び関係者の皆様、そして何よりいつも応援してくださっている地元守山の皆様、その他、励ましのツイートを下さった全ての方々に感謝しております。本当にありがとうございました。
※会議の詳しい話、資料等、御所望の方はお気軽に石上まで。
Posted by みらいもりやま21 at 08:02│Comments(0)
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